東海・南海沖の巨大地震は、これまで想定されていなかった沖合の震源域も連動して地震が発生する可能性がありそうだ。東京大学地震研究所の古村孝志教授が22日、日本地球惑星科学連合大会で指摘した。あくまでも試算だが、津波は想定の2倍程度まで高くなる可能性もあるという。
政府は、西日本の太平洋沖にある南海トラフ沿いでマグニチュード(M)8級の東海、東南海、南海地震の三つの地震を想定している。1707年の宝永地震はこれらが同時に動く「3連動」が起き、東海地方では高さ5〜6メートルの津波が押し寄せたとされる。