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小和田恒さん来県、山形市で講演 国際司法裁判所長、「安達博士とその時代」と題し

2009年08月07日 22:43
安達博士の生きてきた時代背景について語る小和田恒さん(左)=山形市・文翔館
安達博士の生きてきた時代背景について語る小和田恒さん(左)=山形市・文翔館
 オランダのハーグにある国際司法裁判所長で皇太子妃雅子さまの父・小和田恒さんが7日来県し、山形市の文翔館で「安達峰一郎博士とその時代」と題し講演した。

 小和田さんは山辺町出身で国際司法裁判所長を務めた安達博士の生家を訪れたことに触れ、安達博士と自分が歩んできた道は似ており、「生家を見て感慨に打たれた」と語った。

 また安達博士が生きてきた時代について、「日本が戦争に突き進み、安達博士は行動をいさめようと尽力したが、国際社会の流れに逆らうことができず、苦しいジレンマの中にあった」と指摘。「しかし最後まで平和な国際社会を実現するため信念を貫いた」と話した。

 今後の国際社会の在り方について、「金融危機や環境問題など一つの国にとどまらずに、地球規模で考えなければならない問題が多くなっている。多国間が協力し、智恵を出し合うことが必要だ。一人一人の力が物事を動かすということを考えて行動してほしい」と激励した。

 講演会は安達博士の没後75周年を記念し行われ、安達博士顕彰会(会長・遠藤直幸山辺町長)が主催。小和田さんは講演前に、山形市内で行われた歓迎昼食会に参加。その後、山辺町を訪れ、了広寺で安達博士の顕彰碑などを見学した。8日は上山市を訪れる。

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