最終更新: 2011/05/22 21:56

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京都・舞鶴市女子高1生殺害事件 中 勝美被告に無期懲役の判決 京都地裁

京都・舞鶴市で2008年、当時15歳の女子高校生が殺害された事件で、京都地裁は18日、被告の男に無期懲役の判決を言い渡した。
争点となっていたのは、検察側が積み上げた数々の状況証拠だった。
無期懲役の判決を受けたあと、中 勝美被告(62)は淡々と3回、「わたしは無罪です」と述べた。
2008年5月、京都・舞鶴市で、当時15歳の小杉美穂さんが遺体で発見された事件は18日、大きな節目を迎えた。
FNNの記者にあてた手紙などで、中被告は「わたしは被害者とは、何の関係もありません」、「真犯人はほかにいる」などと書いていた。
検察側の死刑の求刑に対して、弁護側は指紋や凶器などの殺害の直接証拠がないと主張しており、注目は検察側が積み上げた状況証拠の判断だった。
複数の防犯カメラに映った、女性と自転車を押す男性とみられる人物について、判決では目撃情報などから、中被告と美穂さんと認められるとした。
さらに、中被告の「男がベージュのポーチを捨てるのを見た」という証言については、犯人でなければ知り得ない色や形を自発的に供述していると、被告人が犯人であると認定した。
さらに、京都地裁は「(中被告は)公判中、複数の者を犯人だと名指しし、破廉恥にも被害者の母親が保険金詐欺の目的で犯行を行ったとまで主張した」と、わいせつ目的の犯行で酌量の余地はないと、無期懲役の判決を下した。
美穂さんの母親は「無罪を主張するような被告人が再び社会に戻れば、同じような惨劇が繰り返されると思います。このような犯人であることが確認されたのに、生きていることが許せません」としている。
弁護側は「弁護団としては、本日の判決は不当な判決だと考えております。本日、直ちに控訴の手続きを取ります」と話した。
一方、検察幹部は、今回の判決について、「直接証拠がない中で有罪となったことは、意義がある」とコメントしている。
判決理由について、元東京地検公安部長・若狭 勝弁護士は「被告人が完全否認をしていて、あの場所、あの時にいたということについて、自分は一切関係ないようなことを言っているという被告人の態度とかですね、供述というのに信用性がないと。それに対して、証人の被告人を見たという目撃供述には、信用性があると(有罪判決)」と話した。

(05/18 18:15 関西テレビ)


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