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【なごやデパート情報】

丸栄、百貨店業撤退も 栄の本館ビル建て替え

2011年5月14日

 経営再建中の百貨店丸栄(名古屋市)について、親会社である興和(同)の三輪芳弘社長は13日、「自分たちでデパートをやる発想はない」と述べ、百貨店業から将来的に撤退する方針を明らかにした。丸栄は、江戸時代創業の小間物商が前身の老舗。名古屋の老舗百貨店の一つが、看板を下ろす可能性が高まった。

 三輪社長は、名古屋・栄にある丸栄の本館ビルを建て替え、同地区の再開発事業として集客力の高い施設を目指す意向も明らかにした。1年後をめどに計画を策定し、完成は7〜8年ほど後になる見通し。今後の丸栄については「いろいろな業態があり、どれが一番もうかるかを考える」と、小売業だけにこだわらない考えを示した。

 丸栄は、名古屋で1615(元和元)年に創業した「十一屋」が発祥。松坂屋名古屋店、名古屋三越、名鉄百貨店とともに「4M」と呼ばれて支持を集めたが、近年は消費不況などで売り上げ減少が続き、業績不振に陥っている。2010年8月に興和の傘下に入り子会社の豊橋丸栄の売却や大規模な人員削減などリストラ策を相次いで打ち出し、再建を図ってきた。しかし、11年2月期連結決算は52億円の純損失で2年連続の赤字。今月、興和出身の京極修二専務が新社長に就任する予定で、興和主導の再建策を模索する。

 

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