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最終更新:2011年5月21日(土) 22時8分

原子力学会、政府や東電に苦言も

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 「持っている情報を全て出すべきだ」。福島第一原発の事故について、原子力の専門家集団である日本原子力学会が緊急のシンポジウムを開き、政府や東京電力の情報発信に対し、異例の苦言を呈しました。

 「津波に対するリスクの認識が非常に甘かった。(リスクを)超えた場合でも対応できるようにする」(日本原子力学会 岡本孝司氏)

 日本原子力学会は、事故の教訓として、津波で全ての電源などを失った場合を想定した備えをすることや、原子力安全委員会と原子力安全・保安院、文部科学省と分かれている原子力を規制する機関を1つにすべきなどとする提言をまとめました。また、政府や東京電力の情報発信のあり方に苦言を呈しました。

 「いろんなことを心配して抑えるのではなくて、持っている情報をフランクに出していただくほうが―」(日本原子力学会 澤田隆副会長)

 一方で原子力に携わる一員としては・・・
(Q.原子力は今後も必要?)
 「はい。原子力なしで今の電力をまかなうのは難しい」(日本原子力学会 澤田隆副会長)

 学会は、今後も原子力発電所の安全性を高めるための提言をしていきたいとしています。(21日17:04)

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