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班目委員長 訂正を申し入れ

5月22日 20時15分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所1号機で、地震発生の翌日に原子炉を冷やすための海水の注入が1時間近く中断されていたことを巡って、国の原子力安全委員会の班目春樹委員長は、みずからが「再臨界の危険性がある」と意見を述べたとされることについて、福山官房副長官らに対し訂正を申し入れました。

海水注入の中断を巡って、政府と東京電力で作る統合対策室は21日、事実関係をまとめた資料を発表し、班目委員長が「再臨界の危険性がある」と意見を述べたとしています。これについて、班目委員長は22日午後総理大臣官邸を訪ね、福山官房長副長官や細野総理大臣補佐官と会談し、そのような発言はしていないとして訂正を申し入れました。会談のあと、班目氏は記者団に対し「きのう統合対策室が出した文書について訂正を申し入れたところ、快く引き受けていただいた」と述べました。一方、細野総理大臣補佐官は記者団に対して、「基本的には政府のこれまでの説明と変わらない。ただ、当時菅総理大臣の問いかけに対して、班目さんが『そういう可能性はゼロではない』と述べたという文書に変えることになった」と述べました。