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最終更新:2011年5月22日(日) 17時55分

「再臨界の可能性」指摘、斑目氏は否定

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 福島第一原発1号機に東京電力が行った海水注入が、官邸の「指示」により中断されたとする問題です。細野総理補佐官は、官邸の「指示」はなかったと主張すると共に、原子力安全委員会の班目委員長が「再臨界の可能性」を指摘したとしていますが、班目氏は、この指摘を全面否定しました。

 この問題は、震災翌日の午後7時過ぎから始められた福島第一原発1号機への海水注入が、その後、55分間にわたって官邸の「指示」によって中断されたとするものです。

 細野総理補佐官は、官邸の「指示」を否定した上で、当時、原子力安全委員会の班目委員長から「再臨界の危険性がある」と意見が出されていたと主張しています。

 これに対し、班目氏は改めて、「そんな発言はしていない」と真っ向から反論しました。

 「誰が言ったのか知りませんけど、私としては侮辱だと。明らかに私が言うはずがない発言が出てきていることについては甚だ遺憾」(班目春樹原子力安全委員長)

 更に班目氏は、細野氏ら政府・東電の統合対策室に対し、「非常に不信感を持っている」と怒りをあらわにしています。

 「東電がやっていること(海水注入)を止めたようなことは一度も承知してない」(枝野幸男官房長官)

 一方、枝野官房長官はこのように述べ、注水中断に関する官邸の「指示」は無いという認識を示しました。(22日17:14)

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