2011年05月14日

◆ 原発の保険料を取れ

 福島原発の賠償金を、(東電以外の)他の電力会社に負担させる、という案があるが、批判されている。
 しかし、実はうまい方法がある。「各電力会社から、原発の保険料を徴収する」という方法だ。

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 福島原発の福島原発の賠償金を、(東電以外の)他の電力会社に負担させる、という案がある。東電では負担できないから、他の電力会社にも分担させる、というわけだ。これは筋が通らないので、批判されている。
 ただ、筋は通らないとしても、そうしないと、東電だけでは十分に負担しきれない。そこで、「他の電力会社に負担させる」という案が出るわけだ。(政府案がそうだ。)

 ここで、この両者をともに実現するうまい方法がある。こうだ。
 「各電力会社から、原発の保険料を徴収する」
 たとえば、関電や九電には、危険な古い原発がある。これらは、安価な保険料しか負担していない。しかし、危険度はすごく高いことが判明している。そこで、これらの原発からは、うんと高額の保険料を徴収すればいい。特に、「水棺」のような安全システムが用意されていない状況では、きわめて高額の保険料を徴収するといい。たとえば、1機あたり年間千億円。5機ならば年間5千億円。
 この場合、中電は浜岡を停止したので、保険料を徴収されない……と言いたいところだが、再開する予定なので、再開するまでは、「一時休止中」と見なして、2割ぐらいの保険料を徴収する。1機あたり 200億円。その後、「廃棄」が決まったら、もっと減額する。逆に、「再開」を決めたら、被害額が滅茶苦茶に高額になりそうなので、年間2兆円ぐらいの保険料を徴収する。
 東北電力は、どれもこれも停止中のようだから、減額された少額しか払わないで済む。東電も、当面は、減額された少額しか払わないで済む。
 一方、関電や九電は、いっぱい原発があるので、かなり多額の保険料をたっぷりと払ってもらう。そして、それを、福島原発の賠償金にあてる。

 これでつじつまが合う。
 また、この方針を知った関電や九電が、「そんなに高額の金を払うのはイヤだ」と思って、原発をやめて、火力発電にするのなら、それはそれでOKだろう。

 ──

 頭を使えば、万事うまく行く。
 しかも、これは、最も筋の通った方針だ。「奉加帳」みたいにツケ回しをするのではなくて、最も合理的な方針だ。
 そして、この方針を聞いたとき、中電は「浜松を停止しておいて良かったなあ」と心から実感するだろう。それはそれでいい。
 八方丸く収まる案だ。
( ※ 文句を言うのは、池田信夫ぐらいだろう。  (^^); )
 
 
posted by 管理人 at 20:00 | Comment(0) | 安全 ・災害
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