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2号機で爆発音 圧力抑制室が損傷の可能性
経産省の原子力安全・保安院は、15日午前6時10分頃、福島第一原子力発電所の2号機で爆発音があったと明らかにした。これにより、原子炉を囲んでいる格納容器の一部である、原子炉内の圧力を下げるための「圧力抑制室」という場所が損傷している可能性が高いという。
圧力抑制室内の気圧が、通常3気圧のところ1気圧になっているということで、爆発の衝撃で穴があくなどして放射性物質を含んだ室内の空気が外に出た可能性もある。また、爆発音がした後、周辺で放射線量の増加を確認したということだが、保安院は人体への影響は少ないとみている。「東京電力」は作業員らを退避させたという。
一方、14日夜から2号機の原子炉内を冷やすための水の位置が下がり続け、燃料棒が完全に露出した状態が続いていたが、15日午前6時28分に下から1メートル30センチの位置まで水位が上がっていることを確認したと明らかにした。保安院は、炉内の圧力が下がったことによるものとみている。
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