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名古屋キャバクラ放火:池本容疑者 組幹部に「手ぬるい」

 名古屋市中村区のキャバクラ「クラブインフィニティ」が放火され3人が死傷した事件で、殺人などの容疑で逮捕された暴力団山口組弘道会系元組長、池本賞治容疑者(46)が、放火の約2時間前に同店のドアを壊すなどした暴力行為について同組幹部の浅利英勝容疑者(34)=殺人容疑などで逮捕=に「手ぬるい」と不満を示して叱責していたことが、捜査関係者への取材で分かった。

 愛知県警中村署特別捜査本部は、みかじめ料の支払いを拒否する同店系列グループを威嚇するため、一連の行為を池本容疑者が主導していたとみている。

 捜査関係者によると、浅利容疑者は池本容疑者の命令で、建設作業員の福田哲也被告(27)=器物損壊罪などで起訴=ら3人に店で暴れるよう指示。3人は店のグラスをたたき割り、ドアガラスをハンマーで壊して逃走した。その後、池本容疑者は浅利容疑者に「もっとやれ」などと指示したという。

 約2時間後に発生した放火事件の際は、目撃情報などから、元同組員の又村光俊容疑者(34)=殺人容疑などで逮捕=とともに池本容疑者も店内にいたとみられ、特捜本部は池本容疑者が自ら襲撃に関与したとみている。

毎日新聞 2011年5月21日 14時05分

 

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