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【長野】

リニア計画「ルート決定に従う」 諏訪、伊那市長が転換

2011年5月21日

阿部知事(左)と会談する山田諏訪市長(中)と白鳥伊那市長=県庁で

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 リニア中央新幹線計画をめぐり、諏訪市の山田勝文市長と伊那市の白鳥孝市長は20日、県庁で阿部守一知事と会談し「ルートが決定すれば従う」との方針を伝えたことを明らかにした。両市は南アルプスを迂回(うかい)するルートを主張していたが、国が南アを貫く「直線ルート」を正式決定した場合は受け入れる姿勢に転換した。会談ではリニア計画を契機に新たな交通体系を整備するよう要請した。

 国の交通政策審議会小委員会は直線ルートを答申し、阿部知事は16日にJR東海の山田佳臣社長と初会談するなど具体的な協議を開始している。

 会談は冒頭のみ公開され、両市長は新たな交通体系整備、JR東海や国も加わった協議の場を設けることを求めたという。

 会談後、山田市長は「最終的にルートがひっくり返ることはないと聞いている。新たな交通体系は県内が一つになって整備しなければならない」と述べ、JR中央東線や飯田線も改良が必要と指摘。

 白鳥市長も「ルートが決まれば私たちは従う」とした上で「県や地域にとってプラスになることを考えると、これから取り組んでいくのは交通網の整備だ」と説明した。

 阿部知事は「事業にあたっては同一歩調で取り組んでいけるように努力したい」と述べ、地元の意見を尊重する考えをあらためて強調した。

 リニア計画では、飯田下伊那地域に中間駅が設置される見通しだが、知事は23日に飯田市の牧野光朗市長とも会談を予定している。

 (小松田健一)

 

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