ケイコ氏、強権政治を否定

２１日、ペルーの首都リマで記者会見するケイコ・フジモリ氏（ＡＰ＝共同）

　６月５日のペルー大統領選決選投票で優位に立っているフジモリ元大統領の長女ケイコ氏（３５）は２１日、首都リマで外国記者団向けに会見し「私は父とは違う。父とはしばしば意見が異なった」と述べ、父の政権下で行われた強権政治を繰り返さないとの姿勢を強調した。

　ケイコ氏は、１９９０～２０００年の在任中の殺人罪で禁錮２５年の判決を受け服役中のフジモリ元大統領について「父は無実だが、当選しても釈放はしない」と重ねて強調。００年に強引に３選を実現するなどした父の強権的な政権運営について「反対だった」と主張した。ケイコ氏は９０年代半ばから父のファーストレディーを務めていた。

　同氏が当選すれば父親が大きな影響力を持つとの反フジモリ派の批判をけん制した形。最新の世論調査でケイコ氏が４ポイント以上リードしている対立候補の左派ウマラ氏（４８）は選挙戦で「ケイコ氏ではなく父と戦っている」と主張している。

　一方でケイコ氏は「父は貧困層のために働き信頼を得た」と指摘。「私も極端な貧困をなくすため、国のために働きたい」と述べ、父同様に貧困対策を軸に政権運営する姿勢を示した。（共同）

（2011年5月22日11時58分  スポーツ報知）

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