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真弓虎 打線大改造も3戦連続完封負け

 4回、三振に倒れた新井貴(25)と浮かない阪神ナイン。左は城島(撮影・栗木一考)
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 4回、三振に倒れた新井貴(25)と浮かない阪神ナイン。左は城島(撮影・栗木一考)

 「交流戦、ソフトバンク7‐0阪神」(21日、ヤフド)

 大幅な打線変更も実らなかった。阪神は前日から先発メンバーを3人変更。しかし杉内に対してわずか4安打で、2001年以来となる3試合連続の完封負けだ。今季の対左腕は、これで8敗目。借金は今季最多の5に膨らんだ。22日からは本拠地甲子園に戻っての西武戦。“さあ、気持ちを切り替えて”といきたいところだが…打線復調の兆しは見られない。

  ◇  ◇

 思い切った決断も実らなかった。10年ぶりとなる3試合連続完封負けを喫した真弓監督は「取れんなあ、点が。チェッ」。大胆な選手起用も好投手・杉内には通用せず、苦笑いを浮かべながら珍しく舌打ちした。

 今季最大といっていいほど大幅な打線組み替えだった。山田にプロ初完封を許した20日から、鳥谷、ブラゼル、金本を外し、7番・一塁で新井良太、8番・DHで林威助、9番・中堅に柴田を起用。良太は移籍後初、柴田はプロ初スタメンのフレッシュな陣容だ。

 「普通にやって、今の状態では点が入る感じがしないからね」

 17日・オリックス戦(京セラドーム)の四回に1点を取って以降、前日まで23イニング連続無得点。この状態打破へ、指揮官に迷いはなかった。打撃不振のブラゼルと攻守に精彩を欠く金本を、対杉内の側面からもメンバーから外した。

 開幕から全29試合で3番を務めてきた鳥谷も例外ではない。右手人さし指を負傷後、DHで7打数無安打。4番・新井とともに、真弓監督がチームの柱と位置づけるチームリーダーが今季初のベンチスタートだ。

 そんな聖域なき打線改造は、三回に実りかけた。先頭の新井良太が右前打で出塁すると、1死後、柴田も右前打。だが、せっかく下位がつくったチャンスを上位が生かせずじまい。四回から八回までは、1人の走者すら出せなかった。

 新打線の持ち味である機動力は生かせず、「(塁に)出ないとなあ」と真弓監督も自虐気味。これで32イニング連続無得点。緊急手術では改善しないほど病状は深刻で、借金は今季最多の5に膨らんだ。

 杉内の前に4打数無安打3三振の新井が「何とかしないといけん。何とかなるようにやっていかないと」と言えば、左太もも痛で2試合を欠場した平野も「明日は出る。もう痛いとか言ってられない。チームに迷惑を掛けられない」と話した。選手にもベンチにも、危機感はある。その思いを力に変えるしかない。

(2011年5月21日)

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