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【プロ野球】

大田1番大当たり 巨人札幌連敗7でストップ

2011年5月22日 紙面から

1回表無死、大田が三塁強襲の内野安打を放つ=札幌ドームで

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◆巨人4−3日本ハム

 ついに鬼門を破った。巨人が「1番・大田」を着火点にリードを奪い、レギュラーシーズン7連敗中だった札幌ドームで2008年6月11日以来となる白星を挙げた。

 「高校(東海大相模)以来」という1番で今季初スタメンの大田。「何とか切り込んでいくんだ、という強い気持ちだった。とにかく勢いをつけたかった」。そんな思いを、いきなり見せた。初回に、まず三塁強襲安打。これが坂本、ラミレスの連続適時打につながった。

 4回の打席は手応えを実感できた。1死二、三塁から今季30試合目でチーム初となる犠飛。貴重な4点目を入れた。「最低限の仕事はできた。ああいうことができるようになったのは成長の証しだと思う」。追い込まれてから逆方向にはじき返した一打を自賛。試合のなかった19日にはすし店で“北の幸”をタップリ胃袋に収めた。めぐってきた出番ではため込んだパワーを爆発させ、チームを札幌ドーム連敗ストップに導いた。

 スタメンのチャンスを生かし切れなかった昨年6月12日からのソフトバンク2連戦後に原監督から「間違った方向に進んでいる」と厳しい言葉を受け、すぐに2軍に“逆送”された。今年1月には日本ハム・斎藤のフィーバーを報じる新聞に目をやり、「ボクもこういう時があったんですよね」とポツリ。結果を出さなければ忘れられる。高卒3年目とはいえ、危機感は募っていた。

 誰よりもホッとしたのは原監督だろう。母校の後輩だからこそ愛情も落胆も深かった。「堂々としていた。(今後も)チームの用兵の一員に入れば良いことだね」と一年分の成長を実感。“まな弟子”が鬼門を突破する立役者になる。こんなにうれしい札幌遠征はないはずだ。 (井上学)

 

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