杉内続いた　ホークス４０年ぶり３戦連続完封

　９回２死。自身初の２試合連続完封まであとアウト１つに迫っても、杉内は冷静だった。「接戦じゃなかったしね。若手が頑張っているし、自分も続ければいいかなと」。最後は４番・新井貴を３球三振。１８日のホールトン（広島戦）、２０日の山田（阪神戦）に続きゼロを並べ、ホークス球団にとって１９７１年９月以来、４０年ぶりの単独投手での３試合連続完封勝利となった。

　最大のピンチでも、動じなかった。「１試合にピンチは３回あると思っている。その内の１回が来たかなという感じでした」。両チーム無得点で迎えた３回。２安打と四球で２死満塁の窮地に立たされたが、３番・関本を直球で詰まらせて二ゴロ。その後は９回の先頭打者に安打を許すまで１人の走者も出さない圧巻の投球だった。

　これでチームは両リーグ最速で２０勝に到達し、貯金は早くも１０。２度の優勝経験がある得意の交流戦でも、早くも単独首位に立った。秋山監督は「まだ４試合。早いよ」と話したが、その顔には笑みが広がっていた。

　　（石田泰隆）