2011年3月27日 21時57分 更新:3月28日 1時43分
福島第1原発2号機タービン建屋地下で見つかった汚染水の放射性物質の濃度について、東京電力が27日昼の会見で「通常の原子炉運転時の冷却水の約1000万倍」と発表するミスがあった。濃度を測定した放射性物質の種類を誤ったのが原因で実際は約10万倍。発表後、内閣府原子力安全委員会は誤りとして再測定を指示。東電は同日夜、「データの吟味が不十分だった」と謝罪し、数値を訂正。さらに28日未明にも発表を訂正した。
東電はいったん、放射性のコバルト56(半減期77日)のデータを、より半減期が短いヨウ素134(同53分)と誤ったと訂正。さらにコバルト56ではなく、セシウム134(同2年)のデータをヨウ素134と誤ったと再訂正した。
原子力安全委は25日夜発表された1号機のデータも誤りとして再測定を指示した。