2011年3月25日 19時41分 更新:3月26日 0時20分
東京電力は25日、計画停電の対象区域を従来の5グループから25グループに細分化して発表した。グループ内のどの区域が実際に停電するかを明確にし、住民の混乱を少なくすることを目指す。28日から実施する。
従来の第1~第5の「大グループ」ごとに、A~Eの「小グループ」を設けた。現在は大グループ単位で停電区域を発表しているが、当日の電力需要の状況によって、大グループ内でも停電しない区域もあり、住民や企業から「停電の有無が分かりにくく、予定が立てにくい」との不満が寄せられていた。
また、「同じ区域ばかり何度も停電する」との指摘もあることから、たとえば、第1グループのA、Bで実施した場合、次回は第1グループのC~Eを停電するようにし、大グループ内での不公平解消も図る。
ただ、細分化後も、さいたま市浦和区が三つの小グループに分かれるなど、「自分の住んでいる区域がどのグループに属しているか分かりにくい」状態は続く。そのため、東電は25日夜、都県名、市区町村名からたどっていけば、自宅や会社の所在地の小グループを表示する検索サービスをホームページ上で始めた。【青木勝彦】