派遣消防援助隊:屋内退避区域で患者搬送断る

2011年3月23日 21時54分 更新:3月23日 22時38分

 東日本大震災で福島県に派遣された静岡、群馬両県の緊急消防援助隊が、福島第1原発の事故で設けられた屋内退避区域(同原発から半径20~30キロ)内にいる入院患者の搬送を要請された際、「装備が整っておらず隊員の安全が確保されていない」と断っていたことが分かった。静岡県の隊を指揮する静岡市消防局によると、福島県への派遣時、総務省消防庁から放射線対策の指示はなかったという。

 静岡市消防局によると、16日夕、総務省消防庁から屋内退避区域にいる患者の搬送を要請された。静岡県から当時55隊190人が派遣されていたが、隊員に放射線への備えがないため派遣元と協議し要請を断ったという。同様の理由で、岐阜県の隊も要請を断ったことが判明している。【山田毅】

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