福島第1原発:首都圏空港を回避拡大 海外航空、拒否反応

2011年3月23日 20時27分 更新:3月23日 23時50分

 東日本大震災で福島第1原発が被災した影響で、海外の航空会社が首都圏空港への着陸を減らしたり、回避したりする動きが拡大している。米デルタ航空は22日、日本発着路線の輸送能力を5月まで15~20%削減すると発表した。23日からロサンゼルス、デトロイト発羽田行きを当面運休する。

 同航空は震災による売上高への影響が2億5000万~4億ドル(約200億~320億円)に達するとの予想を併せて発表。シンガポール航空も27日から、シンガポール-羽田線を1日2往復から1往復に減便する。

 オーストリア航空はウィーン発成田行きは通常通りだが、ウィーン行きは、ソウルに立ち寄り乗員の交代や給油を実施。食材も、ウィーンで往復分を積み込み、成田での滞在時間を短縮している。

 原発事故を理由に乗員の間で、成田での滞在に拒否反応が広がっているのが背景で、英ブリティッシュ・エアウェイズはソウルを、豪カンタス航空は香港を急きょ経由地として乗員を休ませている。【寺田剛、ロンドン会川晴之】

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