政治

文字サイズ変更

原発:海江田経産相が輸出戦略見直し示唆

海江田万里経産相=国会内で2011年5月20日午後2時45分、藤井太郎撮影
海江田万里経産相=国会内で2011年5月20日午後2時45分、藤井太郎撮影

 海江田万里・経済産業相は20日の閣議後会見で、各国への原子力技術の輸出について「(東京電力福島第1原発の)大きな事故があり、安全性を高めたうえでないと海外に紹介できない」との認識を示した。

 政府は、新興国などで電力需要が高まり原発の新設計画が相次いでいるのを受け、新成長戦略で原発プラントの輸出を推進してきた。官民一体で建設から運転までのサービスを売り込み、ベトナムでの受注に成功。トルコなどと交渉している。

 海江田経産相は「事故まで日本の原子力技術は世界一安全だと思っていた。しかし、事故を踏まえて高度化された安全性が確定していない。その間は(原発輸出は)足踏み状態にならざるを得ない」と述べた。【関東晋慈】

毎日新聞 2011年5月20日 19時08分(最終更新 5月20日 19時09分)

 

おすすめ情報

注目ブランド

毎日jp共同企画