中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

白鵬、きょうにもV 13日目で初黒星も、ライバルもこける

2011年5月21日 紙面から

◇技量審査場所<13日目>

(20日・両国国技館)

 横綱白鵬(26)=宮城野=が大関日馬富士に寄り切られて初黒星を喫した。日馬富士は勝ち越しを決めた。白鵬を追う2敗同士の一番は、平幕の栃ノ心が大関把瑠都を上手投げで破った。新入幕魁聖は敗れて3敗に後退した。14日目に白鵬が把瑠都に勝ち、栃ノ心が関脇琴奨菊に敗れると、白鵬は朝青龍に並ぶ最多の7連覇、19度目の優勝を決める。大関魁皇は阿覧を寄り切り、勝ち越した。関脇対決は琴奨菊が稀勢の里を寄り切って9勝目を挙げた。稀勢の里は6勝7敗となった。十両は11勝2敗の磋牙司が優勝を決めた。

 白鵬が集中力を最大限に高めていた最後の仕切り。場内がざわめき始めた。客席から「地震じゃないか」という不安げな声が飛び交う。その中で軍配が返る。そして、土俵上にもまさかの結果が待っていた。

 日馬富士の上手出し投げに、後ろ向きになった横綱。体勢を入れ替えたが、すでに土俵際。あっけなく寄り切られ初日からの連勝は12で、初場所からの連勝は16で止まった。

 「負けは負けです。気持ちが空回りしてた。大関戦っすからね」と相手を意識しすぎたことを敗因に挙げた。地震に関しては影響なかったという。

 茨城県南部を震源としたM4・6の地震。国技館のある墨田区は震度2だった。「(場内が)ワーッとなった。何かあったのかな、何だろうと思ったけど、地震だとは知らなかった」。土俵はバネ状のものに支えられているため揺れを感じるはずだが、横綱の集中力は切れていなかった。それなのに負けたことで、よりショックを感じているようだ。

 史上1位となる9度目の全勝優勝は消滅。「勝負は甘くないってことだな」とつぶやき、6月に相撲協会が行う被災地への慰問に7連覇を飾って行きたいか? と聞かれても「それは分かりません。あ〜あ…」と苦笑いした。

 それでも、きょう14日目に栃ノ心が敗れ、白鵬が把瑠都に勝てば19回目の優勝が決まる。「まだ完成されてない。その言葉通りかな」。白鵬はもう1度、自分を見つめ直すように話していた。 (岸本隆)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ