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【プロ野球】

マー君、由規に投げ勝った 球団&自己新15K完投

2011年5月21日 紙面から

楽天−ヤクルト 9回表1死一塁、ユウイチを空振り三振に仕留め自己新の15奪三振を達成し、雄たけびを上げる田中=Kスタ宮城で(北村彰撮影)

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◆楽天2−1ヤクルト

 最後の打者を一ゴロに仕留めた瞬間、いつもの雄たけびが仙台の夜空にようやくとどろいた。楽天の田中が、自己新で、しかも球団新(延長戦を除く)となる15三振を奪い、143球の力投を完投勝利で実らせた。

 「最後まで投げきっての勝利はすっごく気持ちがいい。毎回ランナーを出してしまって、ハラハラドキドキさせてしまった」。投げ合ったのは仙台生まれ仙台育ちの由規。年上と投げ合うことが多い田中にとっては数少ない年下のエース級投手で、過去2試合の対戦はいずれも1点を争う投手戦。今回も接戦になるのは覚悟していた。

 ゲームセットまで我慢の投球が続いた。7回の1イニングを3者凡退に抑えた以外は、安打による走者を許したものの、ピンチのたびにスプリット・フィンガード・ファストボール(SFF)などを駆使して三振を奪った。「相手はいい打線。球数かかるのはしょうがない。相手は振りにきているから、逆にいいところに投げれば、空振りを取れると思っていた」と振り返った。

 この試合にどうしても勝ちたい理由があった。試合前のクラブハウスで先輩の永井から第1子の長女が生まれたとナインに報告があり、「勝ったらウイニングボールを渡しますよ」と約束していたのだ。永井自身は18日の巨人戦(Kスタ宮城)で勝利投手になれず、残念がっていただけに、もぎたての勝利を出産祝いとして贈りたかったという。

 「これからも粘り強く、1イニング1イニング、一人一人をしっかりと抑えていきたい」。田中自身もこれでプロ通算49勝目。自らの手でチームの連敗を止め、岩隈、ラズナーと先発陣を故障で欠く危機一髪のチームに活気を取り戻した。 (鶴田真也)

 

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