【レポート】
米国地質学研究所が注目する日本の女子高生、古環境研究で快挙! - Intel ISEF 2011
1 千葉高2年・田中理桜さんが「有孔虫による堆積古環境の推定」で部門賞・特別賞
2011/05/20
5月8日〜13日、米国カリフォルニア州サンノゼで開催された、第62回目となる国際学生科学フェア『Intel ISEF(International Science and Engineering Fair)』で、日本からの代表参加チームが発表した2つのプロジェクトが部門優秀賞及び特別賞を受賞した。
「人生観まで変わるほどの一週間だった!」。千葉県立千葉高等学校2年の田中理桜さんは、授賞式閉会後に満面の笑顔で語ってくれた。田中さんは「有孔虫による堆積古環境の推定」と題した研究を発表。地球科学部・部門賞3位受賞と同時に、米国地質学研究所による特別賞の1位受賞という快挙を果たした。中学1年の時に出された課題がきっかけとなり、地層に魅せられて以来研究を続けきた。
今回、審査員の一人であった米国地質学研究所の関係者が、田中さんのブースに何度も立ち寄って高い関心を示してくれたそうで、「自分がやってきた研究に対して、一生懸命説明を聞いてくれて理解してもらえたことが、何よりもすごく嬉しかった」と語ってくれた。
また、鹿児島県立錦江湾高等学校3年の川添信忠さん、前畑大樹さん、叶瑠至亜さんのチームは、地元の桜島火山で頻発している噴火に伴う火山雷現象の解明を目指した研究内容で、地球科学部門4位を受賞し、合わせてアメリカ気象学会による特別賞の佳作入選にもなった。
受賞後3人は、「まさか自分たちのプロジェクトが選ばれるとは思っていなかったので驚いた」「素直にうれしい!」「早く友達や学校の先生など、応援してくれたみんなに自分の口から伝えたい」など、それぞれの思いを語ってくれた。期間中の一週間でとくに嬉しかった出来事を聞くと、「審査員の一人であった空軍の関係者が、強く僕たちのプロジェクトに興味を示してくれて、何度もブースに足を運んでくれたことです」と、心の底から嬉しいといった表情を見せてくれた。
受賞はもちろん嬉しい結果ではあったが、日本からの参加者たちにとって、こうした専門家たちが自分たちのプロジェクトに強い興味を示し、真剣に耳を傾けてくれるといった経験こそが、何よりも強い刺激となったようだ。
関連記事
関連サイト
ヘッドライン
- 都営地下鉄でWiMAXサービスが利用可能に[17:33 5/20]ビジネスお役立ち
- ソフバンク、Google マップを用いたタッチパネル型デジタルサイネージ提供[17:21 5/20]ITソリューション
- HP、プライベートクラウド環境構築サービス「HP CloudStart」を発表[14:26 5/20]ITソリューション
- デルタ航空、貯めたマイルを航空券の支払いに利用できるサービスを開始[13:50 5/20]ビジネスお役立ち
- セブン銀行、トラックによる移動型ATMサービスを被災地で開始[13:43 5/20]企業動向
- 【レポート】米国地質学研究所が注目する日本の女子高生、古環境研究で快挙! - Intel ISEF 2011[13:15 5/20]CSR
- 富士通SSL、iPadを活用したペーパレス会議システムを提供開始[09:00 5/20]ITソリューション
- 東芝、スイスのスマートメーター大手を1,900億円で買収[09:00 5/20]環境とエネルギー
- 東芝、工場やビルの使用電力量を見える化するクラウドサービスを発表[08:00 5/20]環境とエネルギー
- 交通系ICカード10種類、13年春から相互利用が可能に[17:34 5/19]企業動向