NHK北海道のニュース　札幌放送局

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メジロ牧場 経営不振で閉鎖

競馬の「春の天皇賞」を連覇したメジロマックイーンをはじめ、数多くの名馬を輩出した胆振の洞爺湖町のメジロ牧場が、馬の成績不振に加えて、震災の影響が追い打ちとなって、２０日で閉鎖されました。
メジロ牧場は、昭和４２年の設立以来、一貫してみずから生産した競走馬をレースに出す、いわゆる「オーナーブリーダー」として経営を続け、平成３年と４年の春の天皇賞を連覇したメジロマックイーンをはじめ、数多くの名馬を中央競馬に送り出してきました。
しかし、最近は、馬の成績不振による獲得賞金の減少が続くなか、東日本大震災の影響で多くのレースが中止されたことも追い打ちとなって経営の見通しが厳しくなり、２０日で閉鎖されることになりました。
２０日は、洞爺湖町の牧場に従業員４人が集まり、入り口などに掲げられた看板を取り外していきました。
メジロ牧場の岩崎伸道専務は、
「ファンの皆さんに申し訳ないと思っている。『メジロ』という名前を馬に付けることができなくなり寂しいです」と話していました。また、４０年近くにわたって勤務した６８歳の従業員は「ふるさとで過ごしたよりも長く働いた牧場がなくなるのはとても寂しいです」と話していました。
メジロ牧場で働いていた従業員
３２人のうち、１６人と、およそ１００頭の馬は、事業の一部を引き継ぐ別の会社に移ることになっています。

05月20日　19時32分

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