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【経済】

中電浜岡5号機の海水流入は細管破損が原因 

2011年5月21日 01時13分

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 浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)の復水器に海水400トンが流入し、うち5トンが原子炉にも混入したトラブルで、中部電力は20日、復水器内を通る海水の細管(直径3センチ)に破損が見つかったと発表した。約2万1千本ある細管のうち、20本以上に破損した部分があったという。

 タービンを回した蒸気を冷やして水に戻す復水器には、原子炉との間を循環する水の量を減らすための再循環配管があるが、この配管をふさいでいる金属製のふた(直径約20センチ、重さ3・5キロ)が破損した細管の付近に脱落していた。中電は、このふたが何らかの原因で吹き飛んで約1メートル離れた細管に当たり、破損させたために海水が漏れ出たとみて、ふたが外れた原因などを調べている。

 ふたがはずれた配管は原子炉の運転中は使用せず、起動時と停止時にのみ使う。5号機の停止作業が始まった14日未明から循環水を流し込んでいた。復水器は5号機に計3台あり、中電はほかの2台の細管も点検する方針。

 ふたの溶接部分は13カ月に1回の定期検査の際、作業員が目視で点検。5号機が運転開始した2005年1月以降、異常は確認されていなかったという。

(中日新聞)

 

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