NHK愛知県のニュース　名古屋放送局

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いじめで自殺 学校側に責任

５年前、愛知県岩倉市で高校２年生だった高橋美桜子さんが(当時16)が自殺したのは、中学生時代に受けたいじめに学校側が適切に対応しなかったのが原因だと母親が訴えた裁判で、名古屋地方裁判所は20日、学校を運営する名古屋市の「市邨学園」の責任を認め1400万円あまりの賠償を命じました。
裁判で学校側は、いじめを認めませんでしたが、判決で、名古屋地方裁判所の長谷川恭弘裁判長は、「１人を標的とした悪質で陰湿な行為が約半年にわたって継続的に行われた」と述べ、悪質ないじめがあったことを認めました。
そのうえで「担任が本人から話を聞くなど学校側が悪質な行為を認識することは十分可能だったのに、何らの対応もせずにいじめを放置したため、自殺に至ったのは明らかだ」と指摘し、学校側の責任を認め、約1490万円の賠償を命じました。
判決の後、母親の典子さんは記者会見し「学校も生徒も、認めなかったいじめを、裁判所が認めてくれてうれしい。　娘には『いじめを認めてくれたよ、良かったね』と伝えたい」と話しました。
一方、被告の市邨学園は「詳細な判決文が届いていないので、コメントは差し控えたい」と話しています。

05月20日　19時10分

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