子育て

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フォーラム:「授乳中にメール」「子どもが劣化」 メディア漬けに警鐘 /福岡

 ◇影響、対策考える NPO・清川代表理事が講演

 ゲームや携帯電話などのメディアが子どもに及ぼす影響やその対策について考えるフォーラム「子どもとメディアのよい関係づくり」が19日、市立婦人会館(中央区舞鶴2)であった。親や教育関係者ら約150人が出席し、「メディア漬け」の実態や「ノーテレビデー」実践校の改善例などが報告された。

 フォーラムは、市教委とNPO「子どもとメディア」(同市)の共催。第1部は同NPOの清川輝基代表理事が「“メディア漬け”で壊れる子どもたち」と題して講演した。

 同NPOの調査で、携帯メールをしたり、テレビを見ながら授乳する母親が8割に上ることや、ユニセフ(国連児童基金)による15歳を対象にした調査で「孤独と感じる」という割合は日本が約3割で24カ国中トップだった結果を引用しながら「子どもが劣化している」と指摘。要因として「メディア中毒の影響」を挙げ、その対応を親や教員が身につけるためにメディア教育の重要性を訴えた。

 第2部では、市立野芥小の窪田浩之教諭が09年9月から同小を含む中学校区内の中、小、幼稚園、保育園で毎月23日に取り組んでいる「ノーテレビデー」の結果を報告。家庭事情を考慮し「レベル5」(1日中テレビ、ゲームを使わない)~「レベル1」(食事や宿題の時テレビを見ない)の5段階を設定。レベル5が現在は4割前後になったという。児童から「にぎやかな食事になった」「家族でボードゲームを楽しんだ」との感想が寄せられ「コミュニケーション能力もつき、自尊感情の高まりなどにもつながる」と有効性を強調した。【三木陽介】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2011年2月20日 地方版

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