政治

文字サイズ変更

憲法審査会:参院、運営規程を制定 「休眠」は変わらず

 参院は18日午前の本会議で、憲法改正原案を審議する憲法審査会の運営規程を民主、自民、公明、みんなの党などの賛成多数で可決した。衆院の規程は09年に制定されており、衆参両院で憲法改正のためのすべての制度が整備された。ただ、与野党の対立が深刻化する中、両院とも委員選任のめどは立っておらず、当面、休眠状態が続きそうだ。

 規程は、委員数を45人としたほか、審議は原則公開▽改憲原案に関する公聴会の開催を義務化--することを盛り込んだ。

 審査会は、改憲手続きを定めた国民投票法成立に伴い07年8月に両院に設置された。衆院は09年6月、当時多数派だった自公両党の賛成で規程を制定。一方、参院は民主などに改憲慎重論が根強いことから先送りしていたが、昨年の参院選で野党が参院の多数を占める「ねじれ」状態となったことから、民主が自公に譲歩した。

 18日の本会議では、共産、社民両党が反対し、出席した民主議員102人のうち5人が棄権した。【松尾良】

毎日新聞 2011年5月18日 東京夕刊

 

おすすめ情報

注目ブランド

毎日jp共同企画