炉心溶融、首相が判明遅れを陳謝 福島第1原発事故参院予算委に臨む菅首相=20日午後 菅直人首相は20日の参院予算委員会で、福島第1原発1号機が東日本大震災翌日にメルトダウン(全炉心溶融)していたのに判明が約2カ月後と遅れたことに対し「国民に言った内容が根本的に違っていた。東電の推測の間違いに政府が対応できず、大変申し訳ない」と陳謝した。 海江田万里経済産業相は当初、第1原発からの距離で同心円状に避難区域などを設定したことについて「(放射性物質の飛散方向に影響する)風向きは気にしていたが、手元にデータがなかった。取りあえず同心円でやるのがベストだと思った」と説明した。 この答弁に自民党の佐藤正久氏は「風下に住民を行かせないのはイロハのイだ。風下に避難し、浴びなくていい放射線を浴びた住民がいる。人災だ」と政府の対応を批判した。 首相は第1原発での作業員死亡に関し「本当に申し訳なく、遺憾に思っている」と強調。当時、第1原発での医師不在について「十分な体制でなかったと反省している」と述べた。 佐藤氏のほか、公明党の魚住裕一郎氏への答弁。 【共同通信】
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