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中部電、夏場の天然ガス確保苦戦 必要量の半分未調達

2011年5月20日17時34分

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 浜岡原発の停止を受けた中部電力の夏の電力供給シナリオに早くも黄信号がともっている。「原子力の分を火力で埋める」予定だったが、火力発電の増強に必要な液化天然ガス(LNG)約320万トンのうち6〜8月の約160万トンが確保できていないためだ。

 浜岡原発の停止で失われる発電能力は約360万キロワット。この不足分を補うため、中部電はまず既存の火力発電所の稼働率を上げていく方針。そのために必要なLNGは今年度中だけで約320万トンにのぼる。

 中部電は全電力量の5割弱をLNGでまかなう。LNGの購入は長期契約が基本で、数年前に契約を結んでおき、不足分を随時市場や相対で買い付ける。

 だが、今回は菅首相の停止要請が急だったため、中部電が購入しようとしても「夏場分のLNGは世界中ですでに売り切れていた」(幹部)。首相要請の翌日の今月7日、三田敏雄会長が中東カタールを訪問するなどして9月以降分は確保できたが、電力需要がピークを迎える肝心の夏場分は現時点では確保のめどがたっていない。

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