汚染海域は前年比60%増、近海に広がる深刻な水質汚染―中国
Record China 5月20日(金)12時20分配信
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18日、中国国家海洋局の発表によると、中国が所管する海域のうち近海部の4.8万平方キロメートルで深刻な海水汚染が認められ、その面積は前年比で60%も拡大している。写真は10年8月、大連開発区の海岸線で海の掃除を行う休漁期の漁師たち。 |
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海洋局は「2010年の中国の海洋環境水質状況は全体的におおむね良好。中国の所管する海域で第1類海水水質基準(最も厳しい基準値)を満たしている海域は全体の94%を占めている」と発表。その一方で、最も低い基準値の第4類海水水質基準をも満たしていない深刻な汚染海域は拡大しており、その面積の近海部で前年より1.83万平方キロメートル多い、4.8万平方キロメートルに達し、前年比で62%の増加となった。海洋生態系については18の観察区域のうち、86%にあたる14区域に「健康とはいえない」「不健康」の評価が下された。
深刻な汚染海域は黄海北部近海、遼東湾、莱州湾、長江河口、珠江河口および大都市周辺の近海に分布。主要な汚染物質は無機窒素化合物、活性リン酸塩、石油類など。陸地から流れ込む汚染物質は「前年比25%の減少」と改善が見られるが、海への汚水排出口のうち排出基準を満たしているのは全体の46%でしかなかった。(翻訳・編集/本郷)
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最終更新:5月20日(金)12時20分
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