'11/5/20
東広島の公園で犬のふん放置
東広島市の自然公園「憩いの森公園」で、犬の散歩中にふんを放置する飼い主が後を絶たない。注意する看板を尻目に、朝夕の閉園時間帯に入園して放置するケースが目立つ。市が環境美化強化地域として定める園内でふんを捨てる行為は市条例の罰金対象となる。市はマナーの順守を呼び掛けている。
丁寧に刈り込まれた植栽の根元をのぞくと、ふんが転がっていた。デイキャンプ場の灰捨て場を囲む石の上など、ざっと探しただけで5個のふんがあった。
市の指定管理者、賀茂地方森林組合のアルバイト男性(68)によると、4月は園内の道沿いに約80カ所ある植栽のほぼ全てでふんが見つかった。「景観を美しくしようと手入れをしたのに台無し。取り除いても、また捨てられる」と憤る。
森林組合によると、ふんの放置が多発するのは閉園する午後5時以降と、午前9時の開門前。閉園中はゲートが閉まっているが、歩道を通じて中に入れるため、園内の植栽の根元に捨てるケースが多いという。袋に入れて木に掛けたり、ちり紙に包んで森の中に捨てたりする人もいる。
公園は、市が指定する環境美化強化地域の一つ。犬のふんやたばこの吸い殻などを捨てると、市はポイ捨て等防止条例に基づき回収命令を出し、従わなければ1万円の罰金を科す。市は「利用者が気持ちよく過ごせるよう、ふんを持ち帰ってほしい」と飼い主に求めている。
【写真説明】飼い主に犬のふんの後始末を呼び掛ける看板