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【芸能・社会】

嵐 “東京ドーム学校”で授業 ボクたちが先生

2011年5月19日 紙面から

 人気グループ嵐が、東京ドームを学校に変える。6月24−26日の3日間、東日本大震災のチャリティーイベントを開催することを18日に発表した。コンサートではなく、メンバー5人が先生役となり、観衆4万5000人と一緒に「これからの日本を考えるにあたって大事なこと」を楽しみながら学ぶ画期的なイベントだ。7月には10枚目のアルバム「Beautiful World」をリリースし、合わせて全国5カ所を回るツアーをスタートさせる。

 昨年のNHK紅白歌合戦では初めて白組司会を担当した嵐。国民的グループらしい、斬新なイベントを企画した。

 「学校です。学校にします」。松本潤(27)は力強く宣言すると、ねらいを説明した。

「もともとニューアルバムの全国ツアーに組み込まれていた日程でした。でも震災後に電力不足の問題があり、東京ドームはコンサートじゃない形で何かできないか考えた。チャリティーイベントにして、これからの日本を考えるにあたって大事なことを、みんなが楽しんで学べる時間にしたい。ワクワクする学校みたいな場所にできないかな、と思ったんです」

 5人をバックアップするのは、放送作家で映画「おくりびと」の脚本家としても知られる小山薫堂氏(46)。昨年の紅白では、嵐の企画「僕達のふるさとニッポン」をプロデュースし、オリジナル曲「ふるさと」を作詞。深い信頼関係から、監修という立場で参加することになった。

 メンバー5人がそれぞれ違ったテーマで「授業」を行う。小山氏のアドバイスのもと、テーマごとに専門家を入れたチームを組んで準備を進めており、担当テーマ以外ではメンバーも「生徒」に。二宮和也(27)は「上からではなく、(観客と)同じ目線で学ぶ側になります」と説明する。

 内容について、相葉雅紀(28)は「テレビではできないことをやる。五感で感じてもらえたら」。櫻井翔(29)は「震災がきっかけではあるけれど『東北について学ぼう』というのではない。『4万5000人で何かやったらこれだけの電気を起こせました』とか、理科的な授業はあるかもしれません」とユニークなアイデアの一端を明かした。

 松本も「例えば4万5000人が目を閉じて、やわらかいにおいがまわっていったら、何が感じられるか。そこに集まったから、東京ドームだからできることをやりたい」。

 大野智(30)は「普段当たり前のように使っている言葉が、その場でみんなで何かをすることで、大切な言葉だったんだとあらためて気づかされることだったり…」と、観客参加型のプログラムも多くなりそう。

 チャリティーイベントのチケットは4000円。収益の一部は義援金として寄付する。問い合わせは嵐スペシャルインフォメーション=(電)0180(993)335。

◆「ニッポンの嵐」のポケット版発売へ

 昨年、観光庁の協力で全国の小・中・高4万校に計8万冊が寄贈された非売品の学校図書「ニッポンの嵐」が、6月30日にポケット版となって角川グループパブリッシングから発売される。嵐が日本の魅力を再発見する旅をまとめたもので、一般発売を望む声が多かった。被災地支援に協力したいとのメンバーの発案でポケット版の刊行が決まった。収益は震災の義援金として寄付される。

◆イベント&ツアー合わせ75万人動員

 通算10枚目となるアルバム「Beautiful World」は、震災を通じてメンバーが感じたものが反映された部分もあるという。7月24日には来年1月まで全国5カ所を回る全国ツアーがスタート。東京ドームでのチャリティーイベントと合わせて75万人を動員する。

 

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