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【大リーグ】

松井で日本人メジャー1万試合 村上雅則から47年、43選手で

2011年5月20日 紙面から

ツインズ戦の6回、右前適時打を放ったアスレチックス・松井=オークランド・コロシアム(共同)

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 【オークランド=穐村賢】祝1万試合達成のマルチ安打だ!! アスレチックスの松井秀喜外野手は18日、ツインズ戦に4番指名打者で出場。これで日本人メジャーリーガーの通算1万試合出場に到達した。松井は4回に二塁へ内野安打、6回に痛烈な右前同点適時打を放ち11試合ぶりの打点、7試合ぶりのマルチ安打をマーク。1964年の村上雅から実に47年の歳月を経てサムライが積み上げた記録に、背番号55が花を添えた。 

 43選手の歴史が詰まった1万試合の頂で、復調気配が漂ってきた。松井だ。1点を追う6回1死三塁。5月に入って屈辱のスタメン落ちを重ねた4番に打席が回る。その初球。パバーノの投じた真ん中高め88マイル(約141キロ)の直球に力負けせずバットを振り抜く。これぞ弾丸ライナーという右前への同点タイムリー。一塁ベース上で松井が安堵(あんど)感を漂わせた。

 打たれたパバーノは「不用意な直球がいってしまったが、マツイはすばらしいスイングで弾き返した」と脱帽。5月2日以来11試合、38打席ぶりに打点を挙げた背番号55は「いつぶりくらいかわかんないけど、確かに久しぶりかも…」と久々の主砲としての仕事に胸をなで下ろした。

 4回の第2打席でもバットを折られながら二塁へ内野安打を放ち、7試合ぶりのマルチ安打も記録。第1、第4打席でも目の覚めるような中直を放ち「(2打席とも)正面に行っただけ。今日は全体的にすごい良かった」と打撃内容に納得の表情を見せた。

 我慢の日々を過ごしてきた。5日のインディアンス戦から10試合で5度のスタメン落ち。その間、入念なダッシュを繰り返し体のキレを必死に取り戻した。試合後には異例の打撃練習も敢行した。この日、チームは延長10回にツ軍に惜敗して首位陥落。それでも、ようやく復調の気配を見せた主砲にゲレン監督は「松井は目の覚めるような打球を数度見せてくれた」と目を細めた。

 松井で到達した日本人メジャー通算1万試合は、1964年に村上雅則がメジャーの舞台に足を踏み入れ、実に47年の歳月を経て積み上げられた記録。松井も1156試合に出場し、先人の残してきた足跡に大きく貢献した。この記録をさらに積み上げるため、松井はそのバットで輝き続けるしかない。

 

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