これまでの岡島の評価を尋ねると、レッドソックスのセオ・エプスタインＧＭは「期待以上」という部分を強調した。
マリナーズ戦の７回、投ゴロをグラブに当てはじくも、落ち着いて処理する岡島（４月30日、フェンウェイ・パーク）＝共同
■当初は松坂の「付き添い」の評価
実際に松坂と同年に入団した当時、岡島は決して高い評価を受ける投手ではなかった。大きな期待を受けて渡米した松坂の、いわば「付き添い」。米メディアでも、当初はそんな表現をされることが多かった。
しかし、いざ蓋を開けてみれば、出番はなかったものの１年目からオールスターに選出され、プレーオフでも大活躍。もちろん先発、中継ぎと役割の違う投手を単純には比較できないが、見方によっては、岡島は松坂を上回るほどの貢献をしてきたと言えるかもしれない。
それでは、こうした成功を可能にした要因は何なのか？
■独特のフォームで打者幻惑
それを探って取材を進めると、まずはやはり岡島の独特の投球フォームについて言及するものが圧倒的に多かった。
ボールをリリースする瞬間に顔を下に向け、打者の方向を見ずに投げ込む。ベースボールの常識を覆すようなこのフォームは、特に１年目にかなり話題になった。
米のスポーツウェブサイト「ブリーチャーレポート」が「史上に残るような個性的な投法」として認定したくらいだから、打席で対峙する打者に戸惑いがあったのは当然だろう。
大抵は１試合で１～２イニングしか投げない中継ぎ投手にとって、フォームで幻惑できることは大きな武器である。
ＡＰ
レッドソックスの岡島秀樹がメジャーの舞台で生き残り続けている。９日にボストンで行われたツインズ戦では日米通算700試合登板（メジャーでは通算261度目の登板）を今季初勝利で飾った。目を見張るような球…続き （5/16）
共同
メジャー５年目を迎えたレッドソックスの松坂大輔が、開幕直後から波瀾（はらん）万丈のシーズンを過ごしている。最初の２試合は打ち込まれて「不要論」も飛び出したものの、次の２戦では「渡米以来最高」と評価さ…続き （5/2）
ロイター
オリオールズで３年目を迎えた上原浩治。今シーズンもこれまで４試合に登板し、無失点とメジャーでも十分に通用する実力の片りんを見せている（16日現在）。しかし、いまだに自分の役割をきちんと確立できている…続き （4/18）
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