福島県でも30度を超える真夏日に 福島第1原発での作業も今後は本格的な暑さとの闘いに
19日は、東北の福島県でも30度を超える真夏日になるなど、軒並み2011年一番の暑さを記録した。
福島第1原発での作業も、今後は本格的な暑さとの闘いになるとみられる。
被災地は、厳しい現実にさらされている。
19日、兵庫県や大分県では、30度を超える真夏日を記録した。
さらに、東北の福島県でも30度を超える真夏日になるなど、軒並み2011年一番の暑さを記録した。
仮設住宅の建設もこの暑さの中で行われている。
作業員は「ちょっと福島は暑いですよね。みんな突貫みたいな形で寝不足ですから、そのへんの体調管理ですよね」と話した。
そして、この暑さで懸念されるのが、福島第1原発の作業員たちの労働環境。
福島第1原発で働く作業員からは、「飲み物飲んだりとか、体調管理しているって感じですかね」、「暑いですね」、「とりあえず(防護服の)下にあまり着ないようにしているだけです」、「ちょっと具合が悪くなる人も出るんじゃないかと思いますけど...。冷却剤を(張ったりしている)」と話した。
そして、福島市の小学校では、ほとんどの窓が締め切られていた。
校舎の中は、階段を1歩ずつ上がるにつれて、蒸し暑さが増してくる。
教室の中も廊下も、すべて窓は閉められていて、中は空気がよどんで蒸し風呂の状態となっていた。
そのため、教室では子どもたちは汗だくになっていた。
扇風機も、ほとんど役に立たない。
子どもたちからは「すごく暑くて大変です。窓開けて、新しい風を入れて授業したい」といった声が聞かれた。
学校では短時間、教室の窓を開け、放射線の量を調べたが、短時間なら変化がないことがわかり、19日も10分ほど窓を開けるクラスもあった。
しかし、開けっ放しにはできない。
福島市立渡利小学校の高橋友憲校長は「学校としては、窓を閉めて中に入ってくるのを防ぐということで、放射性物質を警戒している」話した。
この問題は、この学校だけにとどまらない。
各学校が、市や県に一刻も早い対応を求めている。
さらに、いつもなら暑い日こそ楽しいプールだが、郡山市の小学校では、放射性物質の影響で、2011年のプールの開催は難しいとみられている。
(05/19 17:57 福島テレビ)