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【国際】

次期主力戦闘機、F35絶望的に 米国の開発間に合わず

2011年5月20日 10時55分

 次世代ステルス戦闘機F35(米ロッキード・マーチン社提供・共同)

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 【ワシントン共同】米国防総省は19日、日本の次期主力戦闘機の有力候補である次世代ステルス戦闘機F35について、開発の最終段階となる運用試験が2017年春に始まるとの見通しを明らかにした。日本政府が要求する同年3月までの完成機納入は絶望的な状況となり、F35は機種選定から事実上外れる可能性が濃厚となった。

 同省で装備評価を担当するマイケル・ギルモア局長が上院軍事委員会で証言した。日本政府は他に米国のFA18と欧州共同開発のユーロファイターを候補機種とするが、防衛省は米軍との連携を重視しており、FA18が最有力候補に急浮上しそうだ。

 ギルモア氏は証言で開発遅れとコスト上昇を繰り返すF35について、同省が昨年から開発計画の全面的な見直しを進めていると指摘。日本が導入を想定するソフトウエア「ブロック3」を備える同機の運用試験が「17年の春に始まるとみている」と述べた。さらに「それを満たすために必要な条件がいくつもある」とさらに先送りされる可能性を示唆した。

 日本政府は4月、次期主力戦闘機を年内に選定するため、候補の3機種の開発企業に対し16年度内の納入を含む提案要求を示した。

 米政府によると、F35の遅れはソフトウエアと、海兵隊仕様機が備える垂直着陸機能の開発難航が主因となっている。

 

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