きめが細かく軟らかい肉質が特徴の「石垣黒鶏」
「石垣黒鶏」を育てるうるずんファームの新城師忠さん(左)と田島信香さん=石垣市新川
【石垣】石垣市のうるずんファーム(田島信香(のぶよし)社長)が生産、販売する「石垣黒鶏(くろどり)」が今春、沖縄本島と県外に本格進出する。島の自然の恵みを生かして育てられた鶏は、きめが細かく軟らかい肉質が評判で、ホテルなどへの出荷が始まった。まだ知名度は高くないが、生産者らは「石垣牛に次ぐ第二のブランドに育てたい」と意気込んでいる。
石垣黒鶏は、愛知県で繁殖させたフランス原産のプレノワール種を、生まれたその日のうちに石垣市内の養鶏場に運び、120〜140日間、じっくり育てる。
生産のきっかけは、島内の食材を県外に出荷していた新城師忠(もろただ)さん(60)が4年前に取引先から同種を紹介されたこと。その後、新城さんが、伊藤ハムに35年勤めて島に戻ってきた同年生の田島さん(61)に声を掛け、二人で生産を本格化させた。「ほかのプレノワールと差別化したい」(新城さん)と、飲み水は風化サンゴと炭でろ過してEM菌を加え、餌も天然の原料にこだわる。肉の臭みが消え、うま味が強くなるという。
昨年12月には鶏舎内に鶏肉をさばく加工所も新設し、ことし1月には商標も登録した。現在の出荷数は月に400羽ほどだが、今後、600羽に増やす計画だ。
すでに石垣黒鶏の料理を出しているザ・ナハテラス(那覇市)の新垣敏光総料理長(58)は「ジューシーでおいしく、焼いた時の香ばしさがある。地元沖縄の食材は観光客も喜ぶからいい」と話す。石垣市内で「石垣黒鶏ぽーじょ」を経営する藤倉守さん(40)は観光で石垣に来た際に味にほれた。「ブロイラーと肉のコクが全然違う。まだ無名だけど大きなブランドになる」と期待した。
石垣黒鶏の問い合わせはうるずんファーム(電話)0980(88)8620。
(深沢友紀)
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