大宜味村謝名城の山城茶園・山城勝則さん(56)がお茶作りに精を出している。戦前から戦後にかけて盛んだった村内のお茶作りを「復活」させようと、6年前にお茶作りを始めた。昨年から収穫が始まり、今年も6日に一番茶約1500キロを収穫した。
山城さんのお茶作りは、村内のお年寄りから「大宜味のお茶はおいしかった」と聞いたのがきっかけ。育てているお茶は緑茶の「さえみどり」で、5年かけて茶畑を作ったという。
長寿の里・大宜味村のお茶に恥じない、健康的なお茶を目指し、EM菌を混ぜて作った土と無農薬栽培にこだわる。無農薬のため「苗木が大きくなる最初の3年間は草取りが大変だった」と振り返る。
6日に収穫した一番茶約1500キロは、焙煎(ばいせん)するとおよそ5分の1になるという。昨年収穫した一番茶は村内の老人施設にも提供した。「おいしいと飲んでくれた。今年も飲んでもらいたい」と笑顔で語る。
山城さんは現在、二つ目の茶畑で苗木を育てており、2年後からは収穫量がさらに増える予定だ。「今後は、仲間を増やして、大宜味の長寿のお茶を全国にPRしたい」と意欲をみせる。
山城さんのお茶「大宜味産の茶」という商品名で販売。「道の駅おおぎみ」とコープおきなわの店舗で購入することができる。