2011年3月22日 18時54分 更新:3月22日 21時33分
トヨタ自動車は22日、東日本大震災の影響による完成車工場の操業停止を、予定の22日までから26日までに延長すると発表した。減産台数は26日までで約14万台に達する見込み。ホンダも完成車3工場の稼働停止を27日まで延長する。
操業停止が長引いているのは、部品供給が滞っているため。トヨタでは電子部品の一部や内装材など、ホンダではエンジン部品の一部などの調達が困難だという。
日産自動車は24日から神奈川県内などで完成車工場の操業を始めるが、エンジンを生産するいわき工場(福島県いわき市)は再開のめどが立っておらず、「当面は在庫部品で対応可能な生産のみ」(広報)にとどまる。
ダイハツ工業は国内の完成車工場3カ所、富士重工業も完成車工場について、操業停止を24日まで延長した。トヨタは豊田章男社長が日本自動車工業会の志賀俊之会長(日産最高執行責任者)ら大手メーカー首脳と連絡を取り合い、業界全体が連携を強めて対応することを確認した。【米川直己、鈴木泰広】