2011年3月22日 10時33分 更新:3月22日 13時37分
大規模システム障害が起きているみずほ銀行は22日正午、全国約440の本支店の営業窓口で、振り込みや入出金などほぼすべてのサービスを再開した。3連休中に全面停止した現金自動受払機(ATM)も、店舗内の約3400台とコンビニ内の約3万2000台が4日ぶりに稼働し、インターネット取引も可能となった。
同行は給与振り込みなど未決済取引の処理に集中するため、19~21日の3連休に全国の5646台のATMを停止していた。連休明け初日の22日は、午前8時から店舗内ATMで入出金のみ再開。送金などに使うシステムが立ち上がった正午から振り込みもようやく可能となった。
ただ、システムへの負担を軽くするため、22日もATMによる振り込みは正午~午後3時に制限する。約2200台の店舗外のATMは終日、入出金や振り込みができないまま。15日以降、プログラム変更を繰り返したことでシステムが不安定になっており、完全復旧とは言えない状況だ。
15日以降の未決済取引が実際に送金されたのは、システムが立ち上がった正午にずれ込んだため、朝の店頭では入金を確認できない利用客の混乱も見られた。給与を引き出そうとさいたま市南区の南浦和支店を訪れた埼玉県越谷市の公立高教諭の男性(58)は「22日朝には振り込まれていると思ったのに」と困惑。午前中はATMによる送金もできず「近くの三菱東京UFJ銀行から振り込む」といら立って店を後にする男性もいた。【大久保渉、和田憲二】