東日本大震災:東北新幹線盛岡-新青森 11日ぶり再開

2011年3月22日 10時2分 更新:3月22日 19時21分

震災以来11日ぶりに再開した東北新幹線に乗り込む乗客ら=JR盛岡駅で2011年3月22日午前11時10分、金澤稔撮影
震災以来11日ぶりに再開した東北新幹線に乗り込む乗客ら=JR盛岡駅で2011年3月22日午前11時10分、金澤稔撮影

 JR東日本は22日午前、東日本大震災の影響で運転を見合わせていた東北新幹線盛岡-新青森間の運転を11日ぶりに再開した。盛岡駅では実家や親類宅に向かう被災者の姿も。東北道の一関インターチェンジ(IC)以北の区間も22日午前10時から一般車両の通行が可能となり、被災地の交通手段は徐々に回復が進んでいる。

 午前11時20分盛岡発のはやて507号には約30人が乗車。岩手県花巻市の旅館で働く下田中リツ子さん(62)は、母(84)と弟(56)がいる青森県八戸市の実家に向かった。実家は被害を免れたが、家や母親の様子が気になるといい、「車がないから、列車に頼るしかない。新幹線が再開してくれて助かりました」とホッとした表情で話した。

 ただ、東北新幹線那須塩原-盛岡間は架線断線など設備の損傷が多く、運転再開の見通しは立っていない。山形新幹線も全線で運休している。上越、長野新幹線は全線で運行し秋田新幹線は盛岡-秋田間で運行している。

 東北地方の太平洋側を走る在来線は、陸羽東線や釜石線の全線、常磐線の土浦以北など大部分で運休が続く。JR東日本は「近づけない現場もあり、運転再開のめどは立っていない。復旧に全力を挙げている」と話した。

 高速道路では、東北道の一関IC以北以外でも、山形道宮城川崎-笹谷や八戸道安代ジャンクション-南郷などで一般車両の通行が可能になった。【安藤いく子、町田徳丈】

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