福島第1原発:福島県飯舘村の水道水から放射性ヨウ素

2011年3月21日 19時3分

 国の原子力災害現地対策本部は21日、福島県飯舘村の簡易水道水から、国が定めた摂取基準(300ベクレル)の3倍以上の放射性ヨウ素が検出されたと発表した。水道は村内1700世帯の6割に供給されており、県は村民に飲用自粛を求め、飲料水のペットボトルの配給を始めた。

 検出されたのはヨウ素131で1リットルあたり965ベクレル。対策本部は「1リットル飲んで受ける放射線量は胃のエックス線検診1回の28分の1」として、ただちに健康には影響がないとしている。同村中心部は原発から北西へ約40キロの距離。人口約6000人のうち約4000人が避難せずに村内に残っているという。

 一方、福島県は21日、県内全域77カ所のダムや浄水場の検査を始めた。国から避難か屋内退避の指示が出ている原発周囲30キロ圏は除く。【種市房子、関雄輔】

top
文字サイズ変更
このエントリーをはてなブックマークに追加
Check
この記事を印刷

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド