2011年5月19日23時48分
厚生労働省と福島県は19日、福島県いわき市の沿岸で採取されたワカメとムラサキイガイから暫定基準(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。海藻と貝類で基準を超えたのは初めて。福島県では漁が自粛されており、どちらも市場に出ることはない。
厚労省によると、検出値はワカメが基準の2.4倍に相当する1200ベクレル、ムラサキイガイは650ベクレル。どちらも16日に採取された。また、いわき市沖で採れたシラス、伊達市のヤマメ、北塩原村のワカサギからも、基準を超す放射性セシウムが検出された。
福島県はヤマメからセシウムが990ベクレル検出されたのを受け阿武隈川漁協を通じ、本流・支流の漁や釣りを自粛するよう要請した。今後、近辺の川の淡水魚の調査を進める。