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お茶の出荷制限、基準作りを検討 農水省

2011年5月17日12時7分

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 神奈川県産の「足柄茶」の茶葉から国の基準を超える放射性セシウムが検出された問題で、鹿野道彦農林水産相は17日の記者会見で、お茶の出荷停止について基準作りの検討を始めたことを公表した。

 神奈川県南足柄市など6市町村の茶葉から野菜類の法定基準(1キロあたり500ベクレル)を超す530〜780ベクレルの放射性セシウムが検出され、県が農家に出荷自粛を要請していた。その後茨城県でも基準を超えた。

 しかし、お茶の製品が消費者の口に入るのは、湯を入れて薄まる飲用茶。農水省によると、茶葉から飲用になった段階で放射性物質は9分の1〜6分の1に薄まる。このため、原料である茶葉の段階で出荷を規制すべきかどうかを厚生労働省と検討している。

 一方、野菜が成長段階で土中の放射性物質を吸い上げる比率(移行係数)について、鹿野農水相は「今週末か来週くらいに第一段階として公表することになる」と述べ、近く作付け可否の判断の目安を提示する考えを示した。

 農水省は現在、各種野菜が放射性物質を吸収する度合いを研究している。鹿野農水相は「農水省として色々調査をやっているが、結果が出るまでに時間がかかる。関心事なので、その前に参考として、国内外の文献を調査してまとめ、まず公表する」と述べた。

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