社会

二井知事“延長か失効かの判断は6月議会で”
(山口県)
福島第一原発の事故を受けて現在、中断している上関原発建設へ向けた海の埋め立て工事について二井知事は中国電力に交付した埋立免許について6月議会で「延長を認めるのかそのまま失効させるのかという2つの選択肢の判断を示したい」と述べた。上関原発建設へ向けた海の埋め立てなどの準備工事は福島第一原発の事故を受けて3月15日から工事が中断されている。二井知事はこれまで原子炉設置を許可する前の埋め立てに疑問を示し埋め立て免許に関する法の解釈について県の裁量権がどの範囲に及ぶのか国に確認を求め6月議会で県の考え方を明らかにしたいとしていた。二井知事はきょう免許延長しないとする一部報道を受け取材に応じ現段階では「方向性は白紙の状態」とした上で次のように述べた。「免許の延長をするのかあるいは竣工が来年10月までにされないのであれば免許の失効をするのか2つの選択肢しかない。事務は法定受託事務なので国の考え方の中で私の判断しないといけない。いずれにしても大きな方向性は6月議会にはださないといけない」二井知事はすでに事務的に国への照会を行っているとしこれまでも自らの任期中に「免許権者」として方向性を示したいとしていた。県が許可した海の埋め立て免許の期限は来年10月までで現段階で中国電力は免許の延長申請を行っていない。
[ 5/19 19:46 山口放送]