2011年3月20日 18時28分 更新:3月21日 9時55分
仙台市の奥山恵美子市長は20日、市災害対策本部会議で、身元不明の遺体を葛岡墓園(同市青葉区)で土葬にする方針を表明した。市内で発見された身元不明の遺体は200体を超える見通しで、火葬する能力に限界があるのが理由。埋葬後の身元確認に必要な所持品の保管場所を同墓園に設置次第、土葬を始める。
災対本部によると、20日現在、621遺体を収容して宮城県利府町の県総合運動公園「グランディ21」の総合体育館に安置しているが、うち465体の身元が不明。市は墓園内に土葬用の墓地を整備。保管している所持品やDNAから身元が分かった場合は遺体を遺族に引き渡す。【垂水友里香】