5月16日のニュース
2・3号機 水位把握は難航か(5月16日 4:35更新)
東京電力の福島第一原子力発電所1号機で、いわゆる「メルトダウン」が起きていたとみられる問題で、東京電力は、2号機と3号機でも同じように原子炉内の正確な水位が把握できていないことから、原子炉建屋内に作業員を入れて、機器の調整を行うことにしていますが、現場の状況が把握できておらず、作業は難航することも予想されます。
福島第一原発の1号機では、原子炉内の水位計の値から、核燃料の半分以上が水につかっているとみられていましたが、今月12日に水位計を調整し直した結果、実際は核燃料が完全に露出していたことが分かり、これによって、燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が起きたとみられています。
東京電力は、2号機と3号機についても、水位計が正しい値を示していない可能性があるとしたうえで、最悪の場合は1号機と同じようにメルトダウンが起きていることも想定されるとしています。
ただ、原子炉内の温度は比較的安定していることから、メルトダウンが起きていたとしても、1号機と同様に冷却はできているとしています。
しかし、原子炉を安定的に冷却するには正確な水位の把握が欠かせないことから、東京電力は、2号機と3号機の原子炉建屋内に作業員を入れて水位計を調整し直すことにしていますが、現場の状況が把握できておらず、作業は難航することも予想されます。
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