5月17日のニュース
3号機の高濃度汚染水 午後から移送(5月17日 13:00更新)
東京電力福島第一原子力発電所では、3号機のタービン建屋などにたまった高濃度の汚染水の水位が上昇していることから、東京電力は17日の午後から、新たに発電所内に確保した保管場所へ移送を始めることにしています。
福島第一原発3号機では、高濃度の放射性物質に汚染された水が、タービン建屋やトレンチと呼ばれるトンネルに、合わせておよそ2万2000トンたまっているとみられています。
このうちタービン建屋の地下の水位は、17日午前7時の時点で床から1メートル44センチと、ここ2週間で20センチ余り、16日からの24時間でも3センチ上昇しており、先週にはこれらの汚染水が一部、海に流出しました。
このため東京電力は、17日の午後にも、現在2号機からの移送先ともなっている「集中廃棄物処理施設」の中の建物に汚染水の移送を始めることにしています。
移送する水の量はおよそ4000トンで、1時間に12トンのペースで、およそ2週間かけて作業を行うということです。
3号機では、2週間ほど前の今月4日に、原子炉の底の温度が143.5度まで上がったため、注水の量を7トンから9トンに増やしていましたが、この結果、原子炉の温度は17日午前7時の時点で129.5度まで下がっています。
こうした汚染水の処理方法など、福島第一原発の事故の収束に向けた工程表については、発表からひとつきがたつ17日、東京電力が作業の進み具合を踏まえて見直した内容を明らかにすることにしています。
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