2011年5月12日22時46分
文部科学省は12日、警戒区域となる福島第一原発から20キロ圏内の大気中の放射線量の調査結果を発表した。一時帰宅が認められない原発から3キロ圏内やその周辺で、毎時30マイクロシーベルト以上の高い線量を示した。一方、原発の南方約55キロの海底の土から、セシウム137と134が、それぞれ1キロあたり100ベクレル検出された。
今月6日に20キロ圏内の8市町村の計50地点で計測車で測った。最高地点は、大熊町小入野(原発から約3キロ)の毎時92.8マイクロシーベルト。同町夫沢(同約2.5キロ)の3地点では70.6、33.2、28.3マイクロシーベルト。3キロ圏外でも4地点で30を超えた。
30キロ圏外で最も高い浪江町赤宇木の6日の線量は毎時19.3マイクロシーベルト。
海底調査は、93メートルの海底から5日に採取した。